鉄道模型買取屋さん大阪TOPゲージでは中村精密の買取を行っています。

選べる3つの買い取り方法

ご依頼の前の確認事項

  • ご依頼前に商品の型番を調べましょう。
  • ご依頼点数が複数あると査定額がUPします。
  • 商品の箱や付属品、清掃をしていただくと高価買取。
  • 身分証明書をご用意ください。
  • 20歳未満の方は取引対象外となっております。

中村精密について

中村精密(愛称として「ナカセイ」と多くの鉄道模型ファンから親しみ込めて呼ばれていました)は、かつて存在した日本の鉄道模型メーカーですが、現在においては、残念ながら廃業状態となっています。この中村精密は、70年代にその全盛期を迎え、鉄道模型のマーケットで華々しく活躍し、多くのファンを魅了しました。

例えば、1978年に発売された「C11形蒸気機関車キット」という商品がありましたが、ホワイトメタルを使用して生産されているもので、組み立てにも瞬間接着剤やエポキシを使うことができるという画期的なものでした。また、同じ年に販売された「小田急電鉄NSEデハ3100キット」の「基本6車体セット中間5車体セット」という商品がありましたが、まだまだ鉄道模型の世界で国鉄が主流であった時代に、人気車両とはいえ私鉄電車を大々的に商品化したことで、多くの鉄道模型関係者によって大きな驚きを持って迎えられました。

この他にも、もちろん国鉄の車両も取り扱っており、プラスチックの射出成型キットなどを販売していました。(このキットには、塗装サービス券(実費10000円)というものを添付していて、塗装が難しいと困難さを覚えるユーザー向けに配慮した塗装代行サービスを行っています。まさに新しい試みをどんどんと実行する当時の中村精密の社風を表しています。)

また、中村精密は、海外向けの製品をも手掛けており、1979年から1981年にかけて、海外向けとして製造販売したHOゲージの「ペンシルバニア鉄道GG1形電気機関車」という商品は、今でも高い評価を受けているレジェンド的な存在となっています。というのも、ペンシルバニア鉄道GG1形電気機関車の大きな特徴である流線型車体をプレスの一体成型という高度な技術に裏打ちされた新しい方法で生産するというチャレンジングな取り組みを行っていたからです。

中村精密は、その後も、名鉄7000系、京成AE車スカイライナー、南海こうや号、東武1720系などの私鉄特急電車シリーズや、C51、C53-C58、C12、D50、D60、D51、D52、D62、さらに義經号、辨慶号の名前で知られる7100形をも製品化した蒸気機関車シリーズなどを次々にリリースしました。こうして、中村精密というメーカーは、当時の鉄道模型業界の中で誰もが認める不可欠な存在として、一世を風靡したのです。

しかし、時代の進展とともにその勢いは徐々に低下し、ついに中村精密は、1983年にD62を手掛けたのを最後に廃業するという事態に至ってしまいました。このように、現在では、中村精密の鉄道模型を新規に入手することは至難の業ですが、インターネットオークションや中古品を扱う店頭などで手に入れるチャンスはあります。廃業してもまだまだ根強い人気を誇る中村精密です。